「家」というのは、いつまでも新しいままではないので品よく古びさせることが、その家の人格及び教養のようなものです。 キズを恐れてはいけません。やはり、これも品良くキズをつけていくのがいいでしょう。古びていくことがその家の歴史なのです。 古びることなく、自分の過去や歴史が全く現れない家なんて恐ろしくはないでしょうか。 ですから、私は古びていかない建材には、あまり愛着がわきません。
時間と共に美しく古びていく材料にこだわってみませんか?
夕日をずっと見ていた縁側、親に怒られて泣いた玄関の片隅、かくれんぼで押入れの中に隠れた時の匂い。 皆さんも「家」にまつわる様々な想い出をお持ちでしょう。記憶の中で出来事とそれが起こった場所はすぐに想い出せるものですよね。
「家づくり」の最終目標は、この様な想い出をいかしてたくさん作れるかということではないでしょうか?
想い出空間は我々の人生を後押ししてくれるものです。もっと生き続けていたいという力を与えてくれるものだと考えます。